小さな博物館運動

2016年

「国宝・金印レプリカ」「金印BOX」贈呈式
in 舞鶴小・中学校

2016年2月23日 舞鶴小・中学校

志賀島で金印が発見されて232年目の2月23日は、福岡市中央区の舞鶴小・中学校で開催されました。

舞鶴小・中学校は旧大名小・簀子小・舞鶴小・舞鶴中の閉校に伴い、施設一体型の小中連携教育校として、2014年4月に開校した最新鋭の学校です。

社会科の授業で「金印」が登場する6年生の2クラス68名が参加した贈呈式です。

NPO法人となった金印倶楽部の出光芳秀会長と福岡出身の講談師・神田紅さん。
入場してきた児童の表情・雰囲気を確認しながら入念な打合せ。

1992年、北京天安門の人民大会堂で開催された『日中国交正常化20周年の夕べ』で披露された金印パッチワークを背に出光会長の挨拶からスタートしました。

西暦57年、命がけで渡った中国から贈られた「金印」の持つ意味をじっくり感じて下さい。

古典芸能・講談にふれた事がない子ども達にまずは講談を体験してもらおうと登場した金印特命大使の神田紅さん。
題材は「孔子の論語」冒頭の一節。
講談独特の発声・抑揚に拍子を取る張り扇のタイミングなどに苦労しながらも徐々に講談らしくなってくるのが実に楽しそうでした。

そして始まるおなじみ講談『国宝・金印物語』
福岡紅塾塾生が金印を畑で見つけた百姓・甚兵衛に扮し、どういう経緯で現在の福岡市博物館に展示されるに至ったのか?
でもなぜ、志賀島なのか?
卑弥呼(ひみこ)に贈られた「親魏倭王(しんぎわおう)」の金印はどこにあるのか?
子供達の瞳がキラキラと輝いていました。

森泰清校長へ純銀製の金印BOXを、子ども達へは合金製の金印レプリカを贈呈しました。

博物館で見た経験はあるものの、手にするのは初めてという事で意外な重量感や輝きに感動してくれる貴重な瞬間です。

「福岡県にこんな貴重なものがあったんだと改めて知る事ができました!」
「2000年も続く中国との歴史に興味が湧きました!」
元気良く感想を述べてくれた代表児童の言葉に金印倶楽部の面々も心からの笑顔でした。

舞鶴小学校校歌 『〜明日へ〜』
(作詞 吉野美智子 作曲 亀山みゆき)

『朝日をあびて 波光る 世界へ続く 博多湾
大空いっぱい つばさをひろげ 自分を信じ わたしは進む
心豊かに あふれる笑顔 ここに集う 舞鶴小学校』

国宝・金印レプリカを贈り続けて20年、188校目となった舞鶴小学校の皆さん、大きく羽ばたいて下さい!

-小さな贈り物に詰まった大きな志-

子供たちに金印を贈り、大人は心元気で応援しましょう。これからも小さな博物館を増やしていきたいと頑張って参ります。皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。

金印レプリカ贈呈式
for 泉台小学校、あやめが丘小学校(北九州市)

2016年11月5日 泉台小学校、あやめが丘小学校(北九州市)

【第5回金印スピリッツを伝える 神田紅独演会in北九州】開催を記念して、平成28年11月5日、北九州芸術劇場にて独演会終演後に金印レプリカ贈呈式が開催されました。
参加して下さったのは、泉台小学校、あやめが丘小学校の皆さんです。
NPO法人 金印倶楽部 権藤宣威 代表理事による「<金印スピリッツを伝える>金印レプリカ贈呈事業」の主旨説明から贈呈式が始まりました。

NPO法人 金印倶楽部(左より)

  • 金印特命大使の神田紅さんは福岡出身の講談師
  • 権藤宣威 代表理事
  • 金印大使/北山清種
  •  金印大使/池上正則
  • 金印大使/松丸順子
それぞれの校長先生へは純銀製の金印レプリカが収められた『金印BOX』、児童たちへは、実際に使ってもらうよう、ブロンズ製の金印レプリカを贈呈致しました。
レプリカとはいえ、金の輝きと手のひらで感じる重量感を体感して頂いたら、福岡紅塾生による講談『国宝 金印物語』をご覧頂きます。
西暦57年に後漢から日本へ贈られた「金印」の意味や謎を存分に感じてもらった参加者の皆さんに感想を聞いてみました。
「授業で習ったけど、これほど意味深いモノとは思わなかった。」
「様々な謎を解き明かしたい。」
などなど確実に子供達の好奇心に火が灯ったようです。
代表児童の言葉に金印倶楽部の面々も相好を崩しながらの集合写真撮影となりました。
国宝・金印レプリカを贈り続けて20年。
NPO法人 金印倶楽部はこれからも「〜小さな博物館運動〜金印レプリカ贈呈事業」を通し、<金印スピリッツ>を伝え続けます。

2016年の贈呈校の記録

舞鶴小・中学校、南当仁小学校、泉台小学校、あやめが丘小学校