小さな博物館運動

2009年

「国宝・金印レプリカ」「金印BOX」贈呈式
in 博多小学校

2009年2月23日 博多小学校

金印「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」が志賀島で発見された1784年2月23日を記念して、今年も金印レプリカ贈呈式が開催されました。昨年までは小学校の代表者に集まって頂き開催していましたが、今年から学校訪問がスタートしました。
博多小学校で開催された贈呈式では、5年生全員 87名の一人ひとりに金印レプリカ(合金製)が贈られました。ふくおか新遊民倶楽部・塾長でもある神田紅さんが、講談『国宝・金印物語』を披露。初めて聞く講談で、楽しく深く金印を学びました。そして国宝・金印が輝く福岡市博物館の館長・西憲一郎氏からも、金印について不思議なお話を聞くことが出来ました。

ふくおか新遊民倶楽部・田邊代表幹事から中国総領事・武樹民氏に贈られ、近日訪中の福岡県日中友好桜の会会長・新宮松彦比古氏に委託された金印リレー。

中国から友好の証に贈られた金印は日本の国宝です。その宝物・金印レプリカ(銀製)が、今回中国建国60周年を記念し、交流の証として姉妹校の南京致遠(ちえん)外国語小学校にプレゼントされます。

金印「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」の兄弟印である金印「廣陵王璽(こうりょうおうじ)」が、中国・南京博物館に所蔵されています。両校のますますの交流を願い、金印レプリカは、この春南京へと旅立ちます。

西暦57年、私達の先祖は中国・後漢の光武帝を訪ね、友好の証として金印「漢委奴国王」を持ち帰りました。
現代の月世界への旅以上といわれる大冒険を成し遂げた先人のチャレンジ精神と、2千年の壮大な歴史を教えてくれる金印は「小さな博物館」です。

国宝・金印は私達の郷土で輝いています。困難を乗り越え未来に羽ばたくチャレンジ精神<福岡スピリッツ>を育くんでほしいと願っています。福岡の小学生の志の電流を強めながら、その波を県外へも広め、あわせて企業や一般にも頒布し、運動の輪を広げて行きます。

金印レプリカ贈呈は13年目を迎え、誕生した小さな博物館は175校、900人以上の子供達に贈呈することが出来ました。皆様の御協力を心よりお願い申し上げます。

文化団体「金印倶楽部」(会長 故花村仁八郎氏)の事業として、 1996年に春吉・横手小学校からスタートした国宝金印レプリカ贈呈は、 1998年以降「二〇〇七年の会」が引き継ぎました。2008年から 「ふくおか新遊民倶楽部」に名称がかわり、多くのサポーターの御協力で175校の小さな博物館が誕生、13年目を迎えます。